コラム

人が育つ組織を作りたいあなたに

“人が育つ土壌”を耕すことが必要です。

あなたの組織で大切にしていることはなんですか?メンバーはそれを理解し、納得して行動していますか?

そこで、勧めしているのがLEGO®SERIOUS PLAY®メソッドと教材を活用したワークショップです。

レゴブロックを組み立てながら、自分の仕事に対する思いや考えを表現していきます。他者の作品に質問をしながら、職場の仲間の思いを知り、新たなステージに向かうことができるのです。

人材育成における価値観の共有

前回のコラム「人材育成が上手くいかないと嘆く前にやるべきこと」では“人が育つ土壌”を耕すためにやることをご紹介しました。

今回は、“職場を耕す”ということに焦点を当てていきます。

職場を束ねている上長は、その組織全体の成果や結果を出すために、部下各自のやるべき仕事とその進捗を押さえていくこととなります。業務を担当する部下は、上長とすり合わせた業務を進めていきます。

担当者として仕事を任されると、判断に迷う事案にぶつかることも出てきます。例えば、「顧客第一主義」をモットーにしているものの、職場の圧倒的多数が「利益を出すことが第一」と考えていれば、利益を出すためにどうすべきかを最優先事項として検討することになります。

このように、所属する部門が何を優先しているかによって、部下の行動基準は大きくことなってきます。

多くの職場には、“空気感”というのがあります。この空気感を乱すような言動や新たな改善案はなかなか受け入れられない現状があります。上記の「顧客第一主義」も会社全体として重要な考え方ではあるものの、現場では「実利優先主義」になっている。この状況に危機意識を持ったとしても、一般的にはこの状況を黙認して受け入れていきます。

私たちが頻繁に活用する本音と建て前の使い分けは、組織活動の中では、上手く人と人を結びつけ、穏便な関係を構築するために有効に機能しているでしょう。しかし、私たちが組織活動を行っていく上で、その判断基準となる価値基軸が曖昧となっている状況は好ましいとは言いにくいです。

あなたの組織で大切にしていることを共有していますか?

組織の方針や方向性といったことは、多くの組織で共有化されています。

ある組織が「顧客を大切にする」と謳っていたとします。これに、意義を申し立てる社員はいないでしょう。営業など顧客と直接対応する職種では、理解しやすく、納得しやすいです。しかし、間接的な業務に携わっている社員は、自分には関係ないと思っている方が非常に多くいます。

日常業務をこなすだけなら、組織として大切にすべき指針は重要視する必要がないのかもしれません。本来であれば、部下自身が組織の意図を汲む必要があるのかもしれません。しかし、現実問題としては、組織の方向性と業務を関係づけることが出来ず、モチベーションを著しく低下させている事例も数多く見受けられます。

LEGO®SERIOUS PLAY®メソッドと教材を活用

多忙な業務の中で、少なくとも「日本語としてはわかっている」はずのこうした言葉について吟味しあう機会はそう多くありません。また、こうした当たり前にも思える言葉の定義は、個人によってとらえ方が違い、職場で改めて考えることが意外と難しいことでもあります。

そこで、このような課題を解決するために、ご紹介しているのがLEGO®SERIOUS PLAY®メソッドです。

LEGO®SERIOUS PLAY®メソッドは、課題解決のための1つの技法です。LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング終了認定ファシリテータ という専門的な教育を受けたファシリテータが、組織の課題解決に向けた支援をしています。

このメソッドは、レゴ®ブロックを活用したメソッドを研究・開発していた研究者に、レゴ社の支援のもとで開発されました。心理学・教育学の専門家の協力を得て、理論を持ったメソッドとして完成されました。NASAやMicrosoft、Googleなどでも取り入れられ、成果を挙げています。

ファシリテータが、提示するお題に沿ってレゴブロックを組み立てることからスタートしていきます。作者はその作品を説明し、他者からの質問に答えていきます。自分が意図していなかった部品や質問について、答えていく中で自分の思いや考えていることに気がついていきます。

一方で、作品を見て意見を聞いている周囲の人も、作者の思いや考えに触れることで仕事や自身について改めて問う機会を得ます。このように、自分と他者との思いや考えを知る中で、新たな関わり方を探り始めていきます。

職場を活性化させたいという要望でLEGO®SERIOUS PLAY®メソッドを活用した企業では、若手社員からはもっと活躍したい、仕事を覚えたい、成長したいという声が出てきました。しかし、本人たちは、自分の仕事を完璧にやり遂げている自信がなかったため、職場でこうした思いを口にすることができなかったそうです。

逆に、ベテラン社員からはノウハウを継承したい、組織にもっと貢献したい、人を育てたいという思いが出てきました。このような思いも普段は、恥ずかしくて口には出せないという感想が出てきます。

このように、両者の思いや考えを知ったことで、この職場では人材育成ができる職場にむけた土壌づくりをスタートさせました。このようにLEGO®SERIOUS PLAY®メソッドは「子供用のブロック」を超えた絶大な力を発揮するのです。